2013年5月21日火曜日

ニュートン・フォークナー@渋谷 duo music exchange

先週末にはGREENROOM FESTIVALにも出演したニュートン・フォークナー。たったひとりで奏でる遙かな宇宙。野外で広がる声と音の世界を堪能してみたかった。そう思わずにはいられない、穏やか和やか嫋やか艶やか伸びやか鮮やか、万有引力。

2ヶ月前、ルーファス・ウェインライトの弾き語りコンサートにも魅了されはしたものの、ルーファスが豪奢なスポットライトなら、ニュートンは包み込むよなサンシャイン。ピアノは弾けてもギターは弾けぬ自分にとって、一心同体の如きギターとの「デュエット」はまさに羨望と別次元の憧憬と陶酔。そして、ニュートンのスタイルはまさに声とギターが微笑みながら見事に相乗。融け合う寸前の極度の際立ちが双方を互いに引き立てる。

今日のセットリストにもおなじみのカバーが3曲あったが(マッシヴ・アタック「Teardrop」、スティービー・ワンダー「Superstition」、そしてクィーン「Bohemian Rhapsody」)、それらはオリジナルが放つ楽曲のオーラをまといながらも、ニュートンの体内に吸収されつくした後の新たな息吹として放たれる。彼が抱いてるギターの中に、音は音楽は一端吸い込まれ、そこから彼の宇宙でビッグバン。

CDで聴くよりも遙かに厚みをもった歌声は、ハーモニックス・スペーシー。CDでも聞こえてくるギターの息づかい。腕を、手を目の当たりにできる「その場」では、ニュートンの全身がギターの全身とラブ・アフェア。だけど、そこにあるのは純粋な、愛と愛の物語。

向こう4日間のための溌剌が倍加されたような月曜の夜。ライフ・ゴーズ・オンはうれしい、たのしい、大好きさ。


「あと2曲だよ。でも、次の曲はめっちゃ長いかんね」と言って、この曲唱い始めたよ。