2013年10月8日火曜日

アンドレス・バイス

明日から始まるラテンビート映画祭は例年より遅めの開催で、例年より早め(?)開催の東京国際映画祭とのインターバル一週間強。後者は木曜始まりの金曜終わりだし、一般的な休日にあたるたったの二日間(土日)の上映スケジュール見ても微妙だし、もう「一般の映画好き」とか門前払いオーラを放ちまくってて・・・それに比べれば平日夜と三連休をうまい具合にスケジューリング、但し、フライングなゲスト情報で釣っては恒例のキャンセル告知というピンポンダッシュ作戦(?)は相変わらず(ここまで常套だともはや微笑ましい?)なラテンビート映画祭。

いろいろな注目作はあるものの、俄然目下最注目株急浮上なのがアンドレス・バイス監督作。先日WOWOWで初めて観た『ヒドゥン・フェイス』に今更興奮したのが全ての始まり。一年前にシアターN渋谷で劇場公開されたらしいも、迂闊ながらノーチェック。というわけで、事前情報なしで不意に見始めたのも奏功してか、無性に楽しかった90分。AクラスなB級といった如才なさで駆け抜け切るかと思いきや、終盤のある場面ではアントニオ・ロペスの有名な大作『バリェーカスの消防署の塔から見たマドリード』と驚くほどそっくりな「画」が突如現れるという素敵な仕掛け。あれ、同じ場所じゃないよね・・・。でも、「赤い手すり」にしても、その向こうに見える光景にしても、本当そっくり。

そのアンドレス・バイス監督作が何と2作も観られる第10回ラテンビート映画祭

『ヒドゥン・フェイス』の前に撮った長編一作目『ある殺人者の記録Satanás)』。



最新作となる『暗殺者と呼ばれた男Roa)』。



昨年劇場公開された監督二作目の『ヒドゥン・フェイス』に続き、ラテンビート映画祭で一作目と三作目が上映されるアンドレス・バイス監督。奇しくも早くもフィルモ制覇の御膳立て。ちょっと好い機会。彼の監督作は三本とも90分台。それも、好い。