2013年4月15日月曜日

君と泳ぐ世界/Stéphane Fontaine の眼差し

『君と歩く世界』を観ながら僕は、言葉が正しく失われていった。

『グッバイ・ファーストラブ』を観ながら僕は、言葉を発する隙間がない。

輝きと傷みが重なり合った、めくるめく世界の躍動する沈潜。ステファーヌ・フォンテーヌのカメラは、重力を確かに感じつつ、世界を掻き分け泳いでく。シネスコの画面において、これほどダイナミックな奥行、見たことない。切り取ってきた世界がいつも、残してきた世界に包まれる。







最新作は、アルノー・デプレシャンの「Jimmy Picard」。エリック・ゴーティエを凌ぐかもしれない。