2013年4月24日水曜日

Bianca Come Il Latte Rossa Come Il Sangue

youtubeで偶々オススメされた予告編。(ベロッキオの『眠れる美女』の予告を観たかららしい。)

主役の青年をどこかで観たことある気がしたら、『ブルーノのしあわせガイド』でデビューしたシンデレラ・ボーイ(友人のオーディションに付き添いで来てたら・・・という定番パターン)、フィリッポ・シッキターノだった。今週末より開催されるイタリア映画祭2013では、彼が主演したフランチェスカ・コメンチーニ最新作(昨年のベネチア・コンペに選出)『ふたりの特別な一日(Un giorno speciale)』が上映される。髪は短い方が、好いね。

イタリアでも今月4日に公開されたばかりの新作らしい、「Bianca Come Il Latte Rossa Come Il Sangue」。主人公が恋する赤毛のベアトリス(Gia Weissが美しすぎる)は白血病。ベストセラー小説の映画化のようで、セカチュー的展開はいまや全世界定番定型。まもなく日本でも公開される『17歳のエンディングノートNow is Good)』なんかもある。(それにしても、『17歳のエンディングノート』って邦題、巧いのかもしれんが、個人的には嘔吐級に受けつけない。原作の邦題が『16歳。死ぬ前にしてみたいこと』[死ぬまでにしたい10のこと、意識?]なのに「17歳」なのは、『17歳のカルテ』とか『17歳の肖像』とかを意識して?それより「エンディングノート」って・・・)

友人役のシルビア(Aurora Ruffino)がこれまた可憐に切なさ全開そうだし、主人公の人生水先人として登場する教師(ルカ・アルジェンテロ)も好い奴そうだし、目新しさ皆無のベタ・パラダイスだったとしても楽しめそう。と、無根拠妄想。

予告を観る限りでは、とにかくイタリア映画特有の鮮やかな色彩が幾分憂をたたえつつ、赤と青に胸がしめつけられそうな予感。(そういえば、今年のイタリア映画祭で上映されるジュゼッペ・ピッチョーニ(『もうひとつの世界』は傑作!)最新作のタイトルは『赤鉛筆、青鉛筆』。)

映画祭やら批評やらで高評価されるようなタイプじゃなさそうだし、来年のイタリア映画祭あたりで運よければ上映されるかな。とりあえず、二人の女優には今後注目の予感大。