2013年6月18日火曜日

何年かぶりに1800円で映画を観た。

といっても、1800円均一で話題の(これってもしかして話題作りの一環だったのか!?)『10人の泥棒たち』を観たわけではありません(というか、まだ公開前か)。

ユナイテッド・シネマで『G.I.ジョー バック・2・リベンジ』の3D上映を観てシマッタ!のです。

私は長年ここ(誰でも入れます)の割引で映画を観てはいるものの、劇場や上映作品・形態によっては割引対象外になることも重々承知のつもりだし、その場合は別の手段とかを講じたりすることもあったのに、ユナイテッド・シネマの3D上映が「あらゆる割引対象外」だということをすっかり失念しておりまして・・・。というのも、これまでユナイテッド・シネマで3D上映を観ようとすることがなかったからかもしれません。いや、正確に言えば、ユナイテッド・シネマでもIMAXでなら3D上映を観たことは何度かあるんだけどね。

3D上映を観る場合は、IMAX上映があればなるべくIMAX、ない場合はXpanD方式(MOVIXとかバルト9とか)以外の劇場(TOHOシネマズで観ることが最近は多い)。ユナイテッド・シネマで観る場合は、ミニシアター系作品での好環境を求めて足を運ぶことが多かったこともあり、IMAX以外での3D上映を観ようとすること自体がそもそもなかったのかもしれない。だから、情報として知ってはいたはずの「割引対象外」なのに、窓口でチケット購入時に告げられて初めて気づく。とはいえ、一日の計画もあるし、今回は「3D吹替」で観るのに最適な場所としてリストアップして赴いたわけだし、久っ々に定価で観ましたよ!(って、エクスクラメーション・マークをつけるほどではないだろっ!!)というわけで、正確には「1,800円」ではなくて「2,200円」。

作品自体は予想通りのあっけらかんと呆気なく、睡魔を誘う破茶滅茶は全然お茶目じゃなかったりして、ちょっと自分には愉しむだけのリテラシーが不足気味。というわけで、定価云々以前に、やっぱり観賞見送りリストから外さなきゃ好かったなぁ、と。(予告で観た時に、3D映像があまりにも安っぽい&チラツキまくりだったので、「観るなら2Dで」もしくは「観なくても好いかな」だったのです、当初。)でも、公開直後に好意的盛大呟きの数々を目の当たりにし、予定変更、観る方向。

いつもは、「吹替(の演技)が酷い」という声が散見される場合でも、「そっかなぁ~」くらいにしか思わない吹替演技に鈍感な俺でさえ、今回は感じたザ・違和感。一人(菜々緒)超絶酷かったりすると、他まで伝播するもの(観る側の意識のなかで)なのか、興を削ぐ吹替に辟易。(でも、主要メンバーですら台詞は僅少だった気がする。)

ところで、「あらゆる割引対象外」を貫いているユナイテッド・シネマの3D上映って、その影響はないのかな。いまや大抵の映画館で3D上映でも通常上映同様に割引が適用されてるというのに、そんな中でも頑なにその姿勢を貫いているということは、何か事情があるorそれでも十分な利益があがってるってことなのか?まぁ、おそらく3D上映自体が売上自然増的な要因があるとはいえ、そもそも最近では3D観賞率が低下しつつある傾向もあるみたいだし(作品にもよるだろうが)、「観る人は観る」なら「そういう人なら料金たいして気にしない」ってことなんだろか。

そう考えると、何でも観たがりな映画バカ(自分もです)は別として、主となる客層が「そういう人達」である前述の『10人の泥棒たち』強気仕様も「なるほど」かもね。

ただ、ODS(Other Digital Stuff/非映画コンテンツ)なら、映画とは別の料金体系(例えば、割引適用外とか一律料金とか)は納得できるというか、違和感を覚えもしないけど、同じ「映画」であり、3Dでもないのに、1,800円均一という設定は「客の足許みてる」or「談合的」な臭いが漂ってしまうのも仕方がない。というか、個人的には「お金(支出)」なんかより、そういう「胡散臭さ」こそに気が削がれ、心置きなく「観ないリスト」行き。

映画を定価で観る比率ってどのくらいなんだろう。サービスデーとそれ以外の混雑落差からしても、非サービスデーにおけるシニア率や前売率(例えば、TOHOシネマズなんかだと平日は有人チケット売場に客が集中してたりする光景がある)の高さを見ても、やっぱり「特殊なイベント」としてごく稀に観る人(もはや、この層こそがスタンダードかもしれないけれど)以外は、普通は1,800円払って観たりしてないと思うんだけど、その感覚も「限定」的視野の産物かもしれぬ?

個人的には、「定価1,800円」は高めとは思うけど、絶対的に高すぎるとも思えない。そう思えるのは、割引料金の存在が判断の前提にあるからだろうけど、例えば恒常的に1,000円にしたからといって映画人口が急増するとも思えぬ見当があるからかもしれない。

ところで、3D上映が割引皆無なのは切ないが、それ以外では色々と世話になってるユナイテッド・シネマ。「悲劇」の『G.I.ジョー~』を観に行った時にも、そのまえに『イノセント・ガーデン』をそこそこ大きく観やすい箱で(しかも、観客数名で水を打ったような静けさのなか)観させてもらったし(『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』も豊洲の大きめ劇場でゆったり[平日なので観客一桁でした]観られたし)、先日の浦和では『ロイヤル・アフェア』(ル・シネマ絶対回避を叶えてくれた!)と『殺人の告白』の強力2本立てを敢行できたり(しかも、サービスデーだったのでそこそこの入りながら、観賞マナー良好でした!)、実はひそかに「さまさま」です。おまけに、「としまえん」はサービスデー(水・金)以外の平日はたいてい自由席だし!まぁ、割引皆無でもちゃんと利益出てるなら、続けて好いよ>ユナイテッド・シネマ。(そもそも俺が許可する云々の問題ではない。)